象牙2.8トンを焼却 2008/5月 |
2006年に大阪南港(大阪市)で摘発された象牙密輸未遂事件で押収された象牙2.8トン(アフリカ象100頭分)が、 3/26に経済産業省によってすべて焼却処分されていたことが朝日新聞の報道で明らかになった。 この事件は'06年、マレーシアから大阪南港に荷揚げされたコンテナから未加工の生牙約200本、 印材1万8000本など合計2.8トンが見つかり、押収されていたもので、ワシントン条約によって象牙が禁輸となった '89年以降、最大の密輸量。 税関に押収された密輸象牙は税関施設に保管され、密輸事件の裁判が終了した段階で経済産業省が検察庁から 引き取るのが通常の流れ。その後は、 ◇研究用として学術研究機関に提供される ◇破壊あるいは焼却 ◇原産国が特定できれば返却 ・・・のいずれかを条約の決議に基づき決める事になっているが、これまでの大規模密輸事件ではほとんど焼却処分 されている。 ところが、今回の密輸事件では押収量が過去最高ということもあって、経済省内や市民から「希少な資源を灰にする のはあまりにももったいない」と惜しむ声が噴出していた。 結局は今回も焼却処分となってしまったが、生牙5本だけが焼却を逃れたそうだ。 前述のとおり。ワシントン条約では押収した象牙を学術研究機関に提供することを認めており、今回は九州大学大学院 からの申し出で、5本の象牙が貸し出された。 同大学院では、象牙の断面の年輪から象の生育状態を調べ、干ばつなどのアフリカ大陸の気候変動の研究に利用 するという。 (月刊 現代印章 5月号より抜粋) |
中国で象牙摘発相次ぐ 2008/5月 |
中国、ワシントン条約に管理体制アピールか? 今年に入り、中国国内での象牙密輸摘発のニュースが相次いでいる。 ◇今年1月に北京海関(税関)が象牙の密輸未遂3件を連続して摘発。未加工の生牙2本、半加工品42点、象牙製品 33点を押収した。押収品の総重量は約176kgあったという。(中国新聞社) ◇広東省で1月、香港から象牙の半製品を密輸しようとした3人が逮捕された。密輸量は約70kg。(中国新聞社) ◇福建省(アモイ市)の高崎国際空港で1/21の1日だけで、象牙製品の違法持ち込み未遂118件を税関が摘発。 押収量は総計3.3kg分を押収した。(新華社通信) ◇広西チワン族自治区の森林公安警察が3/19、中国国境の憑様市から自治区中心都市の南寧市に向かう道路を 走っていた不審なトラックを止めたところ、荷台から密輸品とみられる象牙約790kgが見つかった。 時価で3600万元(約5億540万円)とみられる(中国新聞社) 中国ではこういった摘発を強化すると共に、税関で旅行客へ呼びかけるなどして海外への持ち出し、持ち込みを厳しく 規制している。(サーチナ中国情報局参照) 以前はワシントン条約(CITES)の象牙引き受け国となっていなかったため象牙輸出入を規制していなかった中国だが、 国内景気の上昇と共に象牙需要が増大。'06年のCITES常設委員会で象牙引き受け国として手を挙げたため、国内の 管理体制の強化に乗り出している。 今年7月の常設委員会で、中国の引き受け国の是非を審議するため、直前に管理体制が整っていることをアピールして いるのではという憶測もある。 (月刊 現代印章 5月号より抜粋) |
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